知識がないだけで、
目の前にあるはずのものが、
全く見えなくなるって知っていますか？
こんな書き方をすると、
少し誤解されてしまうかもしれませんよね。
もちろん、
物質的なものは、
知識がなくても見えるのは当然です。
もしあなたが蛍の存在を知らないとしても、
その見た目から、
ゴキブリの子供と勘違いしてしまったとしても、
それが見えないなんて事は無いですからね。
しかし、
会話の中や文章の中に含まれている情報については、
知識がないだけで見えなくなってしまうのです。
例えば、
「アプリは誰でも簡単に作れるよ」
と僕が言ったとしましょう。
僕がツールを使っている事を知っている人は、
そりゃそうだよねって思うでしょう。
しかし、
誰でも簡単にアプリを作れるツールが、
ここに存在することすら知らない人からすると、
そんなの嘘だと感じるかもしれません。
もしかすると、
僕はプログラマーだから出来ると
間違った認識をする可能性だってあるのです。
伝えた側が、
同じ事を言ったとしても、
聞く側の知識次第で全く違って聞こえてしまうのです。
ビジネス書のレビューなんかを見ていると、
それが凄く表面に出てきていますよね。
この本は凄いと満点の評価をする人がいると思えば、
全く役に立たないと最低の評価をする人もいるのです。
例えばこの本のレビューも意見が別れています。
・ターニングポイント
・現世の悟り
・現実逃避の考え方
・もっと早く出会えれば良かった一冊！！
・ただのSF作品
この評価の違いも面白いですよね。
僕はこの本を初めて読んだ時は、
確かに凄いけどわかりにくいと感じました。
しかし、
何度か読んでいるうちに、
徐々にこの本の凄さに気付けるようになってきたのです。
そして、
この本に書かれている内容を解説してもらい、
再び読むことで、
それまでは全く見えていなかったところも
少しずつ見えるようになってきました。
同じ本を何度読んでも書かれている内容は変わりません。
何度読んでも、
どんな解説を受けたとしても、
本自体は全く変化する事は無いのです。
しかし、
僕の目に写るその本の内容は、
はじめて読んだ時とは全く違うものになってきていました。
さっと読むと
地に足がついていないように見える本かもしれません。
しかし、
読み手が知らない事を知り、
理解が深まっていくことで、
人間の本質を語った本だという事も分かるようになったのです。
おそらく今読むとまた違う理解や気付きがあると思います。
極端な話し、一年置きに読んだとしても、
全く違う気付きを得ることが出来る素晴らしい本なのです。
これは本だけではありません。
セミナーなどでも同じようなことが言えますよね。
例え内容が素晴らしいとしても、
受けて次第では、
その本質には辿り付く事が出来無いのです。
知識だけを増やして何も変われない人の事を、
ノウハウコレクターと笑う人がいます。
しかし、
何も知らない人に比べると、
知識の量が多い分だけ、
何かに気付いて行動出来るようになれば、
一気に変化する可能性を秘めているのです。
「ザ・マネーゲーム」から脱出する法
には始めにこのように書かれていました。
「マネーゲーム」から脱出するには、自分やまわりの人びと、
世界、そして毎日使っている戦略に関する認識を、
根本的に変えなければならないのです。
『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法より』
もし今を変えたいと思うのならば、
あなた自身が変化するしか無いのです。
今のあなたにとって必要なものは、
目の前に全てそろっています。
足りないものがあるのではなく、
見えていないものがあるだけなのです。
何からするべきかと感じるのであれば、
まずこの本を読んでみてください。
きっと
人生のタイミングごとに読んでいける、
あなたにとって大切な一冊になると思いますよ。
